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    • 2019.07.22 Monday
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    ライティング倶楽部第八、九、十回(正式には第七、八、九回)をいまさら

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      アップさぼってたみちこさん主催の猫町倶楽部非公式、有志によるライティング倶楽部作品。第八回は13/01/26、第九回は13/05/18、第十回は13/11/23に開催。
      いつものようにSFです。オラはライティング倶楽部ではいつもSF縛りでやっています。ついでにタイトルも、いつもの様にパクリです。

      ○第八回 失楽園(お題:もう後戻りできない)

      https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-wfwlrvuokgmk7eaqoonohfmtka-1001&uniqid=5e3facef-d02a-47bc-a239-9255486e5c11&viewtype=detail

      宇宙移民物ですね。多世代移民船(ジェネレーションシップ)ってやつです。SFにはありがちなテーマと設定です。こうした設定では出産制限とその葛藤もつきものです。
      誤字がいくつかあるのが残念です。いつも当日の開催時間2時間前ぐらいに書いちゃって推敲しないことが多いもんで(;一_一)。編集さんや校閲さんの存在って大切ですね。
      この作品では、最近我が国で問題の少子高齢化問題を絡めてみました。結婚なんかせず出産なんてやらなくても十分楽しく生活できるのに、なんでわざわざ自由と引き換えに独身生活捨てちゃうの?って疑問について考えられたら良いかなーと。

      ○第九回 夏への扉(お題:誕生)

      https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-wfwlrvuokgmk7eaqoonohfmtka-1001&uniqid=b2301543-59c0-4e7d-8ec5-8acff86c7f68&viewtype=detail

      これもSFでは陳腐とさえ言える、子がタイムトラベルとかして親に会いに行くってお話の一バージョン。
      そしてそういうお話にはたいてい禁則事項が伴います。
      もしあの時あの人にああ言ってもらえていたら……、ってこと、みんなありますよねー。

      ○第十回 カレーブーム(お題:カレー、カレーライス)

      https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-wfwlrvuokgmk7eaqoonohfmtka-1001&uniqid=c9d600ab-13a2-4c0d-960d-c96e7fb4014c&viewtype=detail

      ひどいお題です!誰だこれ考えたの!この回は参加者みーんな苦労したと思います。
      どこにでもいるフツーの家族のありふれた日常の会話であるようにみせかけて実は!ってのも、SFでありがちですね。
      ついでにさりげなく、カレーの美味しい作り方についても布教しています。

      で、今までの個人的お気に入りランキング。

      1位:第七回 風が吹くとき(お題:風)
      2位:第四回 幸福のカタチ(お題:おくりもの)
      3位:第五回 夢轍(お題:春の夜の夢)
      4位:第二回 帰省(お題:旅・旅行)
      5位:第九回 夏への扉(お題:誕生)
      6位:第八回 失楽園(お題:もう後戻りできないない)
      7位:第十回 カレーブーム(お題:カレー、カレーライス)
      8位:第三回 世界の片隅で孤独を叫んだけもの(お題:隠れ家)
      9位:第一回 となりのファンタジー(お題:虹)
      10位:第六回 窓の向こうの風景(お題:窓)

       

      書評:ロン・カリー・ジュニア「神は死んだ」(白水社) ※猫町倶楽部月曜会 豊崎由美の猫町書評講座 第一回

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        【24】
        想定媒体 日本経済新聞

         神は死ぬ。本当に死んでしまう。そういう物語である。九編の短編で綴られる、現代の我々が生きるこの現実と奇妙にシンクロした世界において、神は早々に殺されてしまう。しかも、ただの人間に。
         神が殺されてしまったというニュースは、マスメディアやインターネットにより世界中の人々の知るところとなる。絶望に覆われた地球上のあちこちに、自殺、暴動、略奪、殺人と、ありとあらゆるカオスが現出する。何しろ神が死んでしまったのだから、そうした混乱も当然であろう。
         しかし、著者はそれだけのただのパニック小説を書きたかったわけではない。神が殺された現場は、この十年だけで四十万人以上が殺害されたとされるダルフール紛争の舞台であるアフリカのスーダンだ。そこでは神が死ぬ前から既に、略奪も殺人も日常の風景なのである。そうした阿鼻叫喚に何ら救いの手を差し伸べることができなかった無力な神は、まさに自らの無力さ故に殺されてしまう。我々は神が生きていようが殺されていようが関係なく、既に自殺、暴動、略奪、殺人の渦巻く世界に生きているのである。
         神が殺されてしまった後に残された人々の行動も滑稽だ。カオスに包まれた世界を絶望の淵から救い出そうとする人類は、神以外に頼れるものを見出そうとする。そして最終的には荒唐無稽なイデオロギーを作り出し、二大イデオロギーによって分割された世界は大戦の業火に包まれ、自殺、暴動、略奪、殺人と、ありとあらゆるカオスが現出する。おや?これでは元の木阿弥ではないか……。そう、神が死んでしまったことを知った人類は、自ら神の代わりとなるものを、いや、神そのものを作り出し、同時にあいも変わらず自らカオスをも撒き散らし続けるのである。しかしその救いようのないもの悲しき世界が、著者の筆にかかると仄かなユーモアと希望を見いだせるように読めてしまうのだから不思議である。いや、仄かなユーモアと希望こそが、この絶望的な世界で生きてゆくための手がかりなのだ、そう著者は言いたいのかもしれない。

        ------

        前回の
        書評:ラジスラフ・フクス「火葬人」(松籟社) ※猫町倶楽部月曜会ツアー豊崎由美回
        http://nakamiya893.jugem.jp/?eid=3813
        では豊崎由美評点は5点満点で2点だったけど、今回は29作品中2名しかいなかった4点もろたよ!(5点該当者は0)。
        前回は想定媒体をアニメージュにして、めちゃくちゃ横着して書きましたが、今回は日本経済新聞にして、苦労を買うことにしました。想定媒体はマニア向けのモノのほうが簡単なのよ。長々と解説しなくても、その分野のテクニカルタームやジャーゴンなんかをポンと出すだけで伝わるから。だから老若男女、バカでもチョンでもあらゆる属性の人々が読んじゃう新聞なんてのは一番難しい。しかも新聞の中でも日経新聞にしたんで、
        ・朝日とか産経と違いイデオロギー等を前提にした楽な書き方ができない。
        ・他紙とくらべてぶっちゃけ文芸書や文学なんて読まん読者ばかり
        という縛りが出てきます。
        わざわざそういう縛りを課した理由ですが、前回もそうだしみちこさんのライティングクラブもそうだけど、この手の私的に文章書く機会を得た場合、普段仕事ではできないことになるべくチャレンジしているんですね。
        もうひとつ今回は、どれだけ短い限定された文字数で書けるか挑戦!ということで、指定文字数上限1600文字〜下限800文字だったんで下限の800文字を目指して見ました。文章ってのは、長いものより短いモノのほうが難しいんですよー。
        それ以外に気をつけた点ですが、今回に限らずいつも文章を書く場合は、最初のつかみの部分と最後の結論は気合入れるようにしています。なんでかというと、自分が雑誌や新聞等の文章を読む場合、導入部と結論部だけ最初にざっと読んで、そこがダメダメだともう読まんからです。
        更にもう一つ書評書くときにいつも心がけているのは、あらすじを網羅して書くということにはこだわらないってこと。書評ってのは、その本を読んでいない人に「これ読みたい!買いたい!」って欲求を起こさせることが最大の目的なんで、あらすじをまとめることが目的ではない。あらすじを書いて「これ読みたい!買いたい!」って思ってもらえるのであればそうすれば良いが、大抵はそうはならない。ただでさえ限定されているスペースを浪費する結果になることの方が多い。それに、完璧なあらすじなんて読まされた日にゃ、読者は「もうこの本を読まなくても内容わかったからいいや!」ってなりかねないしね!

         

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